こんにちは。もつなべです。
近年『イクメン』という言葉が当たり前のように使われ、以前よりも家事・育児に協力的な男性が増えている印象があります。
2022年10月には「産後パパ育休」という制度も新設され、男性の育児休暇の取得率も年々増加傾向にあるようです。
しかし第一子が生まれる予定の新米パパにとっては育児休業を取って何をするのか、その必要性もイマイチ理解出来ていない人も多いのではないでしょうか。
「子どもが生まれたら育児休暇を取るべきか迷っている」
「育児休暇を取るメリットが分からない」
このような新米パパに向け、育休を取るべき理由を説明します。
実際に育児休暇を取った経験のある筆者が、育休のメリットだけでなくデメリットも説明しますので、育休を取得するかしないかの判断材料にしてください。
パパが育児休暇をとるべき理由
ママの負担を減らすため
パパが育児休暇を取る最大の理由はこれではないでしょうか。
産後ママの身体は交通事故に合ったレベルでボロボロと言います。
また身体だけでなく、精神面にも様々な影響があります。
産後のホルモンバランスの変化からストレスを感じやすく、夜泣きや夜間授乳による睡眠不足などの影響もあり、産後うつになるママも少なくないそうです。
それだけ様々な負担を抱えながら育児をするママに対して、一方でパパはどうでしょうか。
身体的にどこかを痛めるわけではありません。
精神的にも大きな変化はなくパパになることができます。
夫婦は支え合うものです。
片方が風邪で寝込んだら、もう片方が看病するし
片方が残業なら、もう片方はご飯の支度をする。
それと同じで、ママが産後でボロボロなら、パパが赤ちゃんの面倒をみたり家事をこなしたりして、ママを楽させる意外ないじゃないですか。
父親としての自覚や責任感が増えるため
女性は赤ちゃんをお腹の中で育てる10ヶ月の間、様々な身体的変化や精神的変化が起こり、さらに出産では痛みを乗り越え命懸けの出産を経て、ようやく赤ちゃんに会えます。
一方で男性は何の身体的変化や苦痛を味わうこともなく、いきなりパパになります。
そのせいか女性と比較し、男性は赤ちゃんが生まれてもパパになったという自覚がすぐには芽生えにくいのです。赤ちゃんが生まれてもお構いなしに以前と同様の生活リズムで生活してしまう当事者意識の低い男性も少なくないです。
これにはさすがにママもカチンとくるでしょう。
そのためパパにはぜひ育児休暇を取ってもらい、ママと一緒に子育ての大変さや苦労を味わってほしいものです。そうすることで父親としての自覚や責任感が大きくなってくるでしょう。
子供の成長を見届けるため
赤ちゃんは目まぐるしいスピードで成長していきます。
「はじめてミルクを○ml飲めたよ」
「はじめて寝返りができたよ」
「はじめて離乳食を食べたよ」
「はじめて立てたよ」
「はじめて歩いたよ」
日々どんどん新しいことができるようになります。
この赤ちゃんの成長を近くで、しかもリアルタイムで見届けることができるのは、育児休暇を取ってしっかりと育児に取り組む人の特権でもあります。
この成長をリアルタイムで見届けられることで、親は嬉しくなったり、子供への愛情がより湧いてきたりします。また夫婦でこのような感情や出来事を共有できることで、夫婦関係が良くなったり家族の絆が強くなったりします。なので、ぜひパパも育児休暇を取って積極的に子育てに参加していきましょう。
パパが育児休暇を取るデメリット
パパが育児休暇を取るか取らないか判断するためには、メリットだけでなくデメリットもしっかり把握しておきましょう。
世帯収入が減る
育児休暇中は、基本的に会社からの給料は発生しません。
しかし申請をすれば育児休業給付金という形で収入を得ることができます。
金額は育児休暇開始から6ヶ月は給与の67%が支給され、それ以降は50%となります。
半年経つと50%になるため、収入がガクンと減って生活できないように感じてしまうかもしれませんが、安心してください。
育児休暇中は、次↓のような負担減額の制度もあります。
社会保険料が免除される
無給扱いのため翌年の所得税と住民税が軽くなる
育児休業給付金は非課税である
これらの制度により、育児休暇中は休業前の手取り月収の実質8割ほどをカバーすることが可能になるのです!
夫婦喧嘩が起きやすい
いくら夫婦間で育児・家事を分担するとはいえ、やはり疲労やストレスとは無縁という訳にはいきません。
疲労やストレス、余裕のなさから、ついパートナーへの配慮が足りなかったり、イラッとしてしまって喧嘩をしてしまうこともあるでしょう。
そんな時はストレスを溜め込まないことが大事です。
いくら育児をするための休暇だからと言って、24時間ひたすら家事・育児をするなんてやってられません。
仕事をイメージしましょう。仕事は昼休みや休憩時間がありますし、毎週2日程度の休みがあります。
それと同じで、育児休暇でも家事・育児をしない休憩時間が必要なのです。
筆者が実際に育児休暇を取った時に実践していたのはこちら↓です。
・ひとり時間をつくる
・子供を預けて夫婦で外出する
・気の合う友達や同僚と会う
・不安や不満を夫婦で話し合う
ぜひ自分に合ったストレス発散法を試してみてください。
キャリアアップに影響する可能性がある
男性の育児休暇取得は国の方針でもあるので、本来であれば育児休暇を取得したせいでキャリアアップに支障をきたすということなど決してあってはならないのですが、残念なことに日本ではまだこのような人事評価を行う会社はたくさんあるようです。
世界的にみても日本人男性の育児休暇取得率が低いのは、まだまだこのような古い考えが根付いているからでしょう。
育児休暇の取得によってプラスでなくても、せめてマイナスの人事評価をされない社会が早く来てほしいものです。
育児休暇どのくらいの期間とればいいの?
育児休暇をどのくらいの期間とるべきは各家庭のケースで変わってくるので一概には言えませんが、個人的な判断材料としては
・どのタイミングで育児休暇に入るか
・経済的にやっていけるか
・夫婦以外の周りの協力がどれだけ期待できるか
の3点かと思います。
まとめ
パパが育児休暇を取るメリット・デメリットを紹介しました。
・ママの負担を減らすため
・父親としての自覚や責任感が増えるため
・子供の成長を見届けるため
・世帯収入が減る
・夫婦喧嘩が起きやすい
・キャリアアップに影響する可能性がある
この記事をきっかけに少しでもパパの育児休暇取得率アップに貢献できたら嬉しいです。